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禁煙外来
禁煙外来は,薬剤供給不足のため、一時休止しておりましたが2026年1月より再開いたしております。
「喫煙は病気、喫煙者は患者」
喫煙を始めたきっかけは何でしたか?最初から「タバコ」はおいしかったですか?
タバコは、吸い始めの時に苦しさを我慢して「吸えるようになる努力」をして獲得してしまった「ニコチンの依存症」です。
「症」と言うからには病気であり、「薬」が必要ということです。
今や時代は、以前テレビのコマーシャルで見た「タバコ=格好イイもの」から、吸う場所も限られ、周りから白い目で見られる格好の悪いものになってきました。だからと言って喫煙者は悪者ではありません。患者(被害者)なのです。
全身の血管を慢性的に侵していく健康被害を受けている被害者としての患者であるという事を理解して「禁煙という治療」を始めてみませんか?
体に悪いとわかっているのになぜ、吸うのでしょう?
それは「ニコチン依存症」だからです。無理せず禁煙支援を受けてください。
大丈夫、きっとタバコは止められます。

当院での禁煙治療(保険適用)が受けられない方
1).禁煙治療中の3カ月間の間に運転する可能性のある方
2.)妊婦、授乳婦
3)1年以内に医療機関で禁煙加療を受けている方
4)うつ病などの精神疾患をお持ちの方は、禁煙で症状が悪化する可能性があるため、主治医の許可が必要になります。
5)35歳以上で1日の喫煙本数×喫煙年数が200以下の方(35歳未満はこの限りではありません)
禁煙治療の診療受付時間は午前は11時30分まで、午後は7時までです、よろしくお願いします。
禁煙の薬ってどんなくすり?
喫煙を始めると、脳の中にニコチンが入ると活発になる受け皿(受容体)ができます。
タバコを吸うとこの受け皿にニコチンがくっつきドーパミンという快楽を感じる物質が出ます。この事がタバコの爽快感になるわけです。この受け皿は喫煙による急激なニコチンの濃度が上がるような状態では増えることがわかっています。この受け皿にニコチンが入らないと体がニコチンを欲しくなる症状が出ますこれがニコチン依存の状態です。
この状態では、自力(根性)での禁煙が困難になります、つまり薬が必要になります。
タバコの害は、
- ニコチンによるタバコ依存症
- タール等による発がん作用
- 一酸化炭素による血液中の酸素の運搬能力の低下、運動能力の低下
があります。
禁煙治療に使われる薬は体に一定のニコチンを与えてニコチンの欠乏症状を抑え、ニコチンの受け皿をだんだん少なくしてしまうニコチン代替療法(ニコチネルTTS、ニコレット)と脳のニコチンの受け皿にニコチンの代わりにくっついてニコチンの快楽の作用を弱める働きをする内服の薬剤(チャンピックス:一般名バレニクリン)があります。
これらの薬は禁煙後の離脱症状をおさえ、禁煙を助けてくれます。
チャンピックスは喫煙による満足感もおさえます。ニコチンパッチ、ニコチンガムを使うと禁煙の成功率が約2倍、チャンピックスを使うと約3倍高まるといわれています。ニコチンガムを除いては現在保険治療で12週間、5回の診察が認められています。

ニコチネルTTS:ニコチンパッチ
- 健康保険が使えます。
- 毎日1枚皮膚に貼ります。
- 皮膚からニコチンが吸収されます。
- 一定期間をおきながら、貼り薬のサイズが大きいものから小さいものに切り替えて使用するのが標準的な使用方法です。
長所:
- 使用法が単純
- 安定した血中濃度の維持が可能
- 歯の状態に関係なく使用できる
- 健康保険が適用される
短所:
- 突然の喫煙欲求に対処できない
- 皮膚の発赤、かぶれや睡眠障害(悪夢、異夢)
- 医師の処方箋が必要(2008年5月31日よりニコチンパッチは20mg、10mgに限って薬局で購入できるようになりました。)
- 心疾患(狭心症、心筋梗塞、不整脈など)や脳血管障害(脳梗塞など)の回復期初期の方は使用できません。
- 妊婦、授乳婦は使用できません。
チャンピックス:一般名バレニクリン
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- 健康保険が使えます。
- ニコチンを含まない飲み薬です。
- 禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制します。
- 禁煙を開始する1週間前から飲み始め、12週間服用します。
長所:
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- 使用法が単純(飲み薬)
- ニコチンを含まない
- 離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制
- 循環器疾患患者に使いやすい
- 健康保険が適用される
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短所:
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- 突然の喫煙欲求に対処できない
- 吐き気(食後に飲むことで軽快します)
- 悪夢をみることがあります
- 医師の処方箋が必要
- 市販後の調査で気分の落ち込み、いら立ちなどの気分の変調を起こすことがあります。この様な時は内服を中止して主治医に相談してください
- 意識障害の報告もまれにあります。パイロットや車の運転などが職業の場合注意が必要です(海外ではこれらの職業の方は投薬をしないことがあります)
- 精神疾患をお持ちの患者さまは症状を悪化する恐れがあります(あらかじめ主治医とご相談ください)
- 妊婦、授乳婦は使用できません
禁煙支援を受けるには
以下のすべての要件を満たす必要があります。
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症(5点以上)と診断された者であること
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上の者であること
- 直ちに禁煙することを希望し文書により同意している者であること
「ニコチン依存症スクリーニングテスト」:TDS
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問1
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自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 |
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問2
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禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 |
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問3
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禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 |
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問4
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禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) |
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問5
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問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 |
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問6
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重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 |
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問7
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タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
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問8
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タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
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問9
自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 |
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問10
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タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
上記の設問で「はい」が1点・合計5点以上は依存症
(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
標準禁煙治療プログラム
標準的な禁煙治療プログラムは、12週間に渡り計5回の禁煙治療を行います。
まず、初回診察で話し合って禁煙開始日を決定します。初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計5回、禁煙の実行継続のための治療を行います。
このプログラムでは、12週間にわたり禁煙の治療を行います。
この治療は、2006年4月から健康保険が使えるようになりました(途中で、治療中止した場合や再度治療を受ける時は1年間あいてからでないと自費になります)。
治療には、禁煙を楽にしてくれるニコチン製剤(貼付剤とガム)と内服薬(禁煙補助薬)を使うことができます。ニコチンパッチ(貼付剤)も禁煙補助薬も保険がききますので、費用の一部を自己負担するだけで使うことができます。一方、ニコチンガムは健康保険がききませんので、全額自己負担で薬局薬店で購入してもらうことになります。
上手に禁煙するためのアドバイスを私たち医師が行います。
禁煙は、自己流でするより、医師の指導を受けながら禁煙の薬を使ってやめるほうが比較的楽に禁煙することができます。
禁煙したいけれど自信がない、これまで自分で禁煙したけれどうまくいかなかった人は、ぜひご検討ください。
主な副作用
禁煙そのものの副作用としては、
- 体重増加:3人に1人は2~3kg増加する事があります。
- 気分の落ち込み:うつ病など精神疾患をお持ちの方は症状が悪化する事があります。必ず主治医に相談の上受診してください。
- 眠気(人によってはかなりの眠気が出ることがあります、運転等に注意してください。眠る場所の確保も必要かもしれません)
これらの症状があればご相談ください。
費用
自己負担額(3割負担として)、
【ニコチンパッチの場合】12週間5回の診察で 12,571円(税込)
【チャンピックスの場合】12週間5回の診察で 18,857円(税込)
