人生の3分の1を費やしていると言われる「睡眠」。
その睡眠の障害は高血圧、脂質異常症（高脂血症）、糖尿病などの生活習慣病と深い関わりがあります。

いびきを伴って、一晩に10秒以上の呼吸停止が30回以上（1時間に5回以上）ある場合を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。
朝の頭痛、昼間の眠気、夜のいびきや熟睡感のなさ、高血圧などは夜間の無呼吸の可能性があります。

夜間のいびき、呼吸停止などを指摘された方に対して、スクリーニング検査として夜間の無呼吸による血液の酸素濃度、脈拍をモニターする機械を貸し出し自宅で検査を受けていただきます。

検査の結果、睡眠時の無呼吸が疑わしく、更に精密な検査が必要な場合は近隣の病院を紹介しポリソムノグラフィ（夜間睡眠モニター検査）を受けていただきます。

検査の結果によって治療は変わります、軽症では主に生活習慣改善つまり肥満の解消、横向け寝、枕を低くする、深酒しない、睡眠剤を控えるなどです。

中等症から重症になると口腔内装具（マウスピース）、C-PAP治療（陽圧マスクで口腔内の圧力を上げて気道を広げる）などがあります。

あなたの最近の生活の中で、次のような状況になると、眠くてうとうとしたり、眠ってしまうことがありますか？

	時に眠ってしまう	しばしば眠ってしまう	だいたい眠ってしまう
座って読書中	1	2	3
テレビを見ているとき	1	2	3
人の大勢いる場所（会議や劇場など）で座っているとき	1	2	3
他の人の運転する車に、休憩なしで1時間以上乗っているとき	1	2	3
午後に、横になって休憩をとっているとき	1	2	3
座って人と話しているとき	1	2	3
飲食をせずに昼食後、静かに座っているとき	1	2	3
自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき	1	2	3

合計点が11点以上の人は、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強いとされています。
・11～15点の方は、早い時期に医療機関に診てもらう事を、ご検討ください。
・16～24点の方は、速やかに医療機関に診てもらってください。